私たち北薩の戦争遺産を後世に遺す会は紫電改を引き揚げた後、かつて海軍航空隊の基地であったこの出水の地に、歴史の記憶を未来へ継承するための拠点を構想しています。
"戦争の悲劇を二度と繰り返さないために、過去と向き合い、未来の平和を考える「対話の場」"
それが、私たちの目指すミュージアム(展示館)の姿です。
今後の活動計画
ミュージアムの実現に向け、私たちは以下のステップで活動を進めてまいります。
皆さまの長期的なご支援が、計画を前進させる大きな力となります。
2025年
- 機体調査:海底での詳細な状態調査、引き揚げ方法の検討。
- 機体引き揚げ:最新の技術を用いて、慎重に機体を陸上へ。
- プール保存(塩抜き):機体の腐食を防ぐため、真水のプールで塩分を除去。
2026年
- プール保存:長期間かけて、機体内部の塩分まで徹底的に除去。
- 展示施設案(基本構想):ミュージアムのコンセプトや規模など、基本的な構想を策定。
2027年
- プール引き揚げ・移動:塩抜きを終えた機体を、修復作業を行う仮設施設へ移動。
- 腐食防止:特殊な薬剤などを用いて、本格的な腐食防止処理を実施。
- 展示施設案検討:基本構想を基に、より具体的な展示内容や施設デザインを検討。
2028年
- 腐食防止・機体修復:破損箇所の修復や、欠損パーツの復元作業に着手。
- 展示施設(詳細設計):建築に向けた詳細な設計図を作成。
2029年
- 機体修復:展示可能な状態を目指し、最終的な修復作業を継続。
- 展示施設着工:皆さまの想いが詰まったミュージアムの建設を開始。
※上記の計画は現時点での想定であり、調査の進捗や諸状況により変更される可能性があります。
海軍出水基地ミュージアム構想計画(案)

ミュージアム(展示館)の建設は、基地跡地に点在する戦争遺跡全体を保存・活用する「海軍出水基地メモリアルパーク構想」の中核をなすものです。
現在、以下の2案を軸に、最適な建設地を検討しています。
特攻碑公園エリア(A案)
現在、特攻隊員の慰霊碑が立つ特攻碑公園内にミュージアムを建設する案です。
既存の慰霊施設と一体化させることで、追悼と鎮魂の祈りの場としての性格を強く打ち出せます。
公園として整備されており、多くの人が訪れやすいという利点もあります。
掩体壕現存エリア(B案)
戦闘機を空襲から守った掩体壕(えんたいごう)が複数現存するエリアに、新たにミュージアムを建設する案です。
来館者は、実物の戦争遺跡と引き揚げられた紫電改を同時に体感できます。
よりリアルな歴史体験が可能になる、魅力的な構想です。
九州地域の戦争遺産展示施設
歴史を多角的に知ることは、平和を考える上でとても重要です。
九州には戦争の記憶を伝える貴重な施設が各地に点在し、それぞれが特攻、飛行場の歴史など独自の視点で平和の尊さを語り継いでいます。
さまざまな施設を訪れることで、より深く戦争と平和について考えるきっかけとなるでしょう。
| 施設名 | 地域 | 開設日 | 公式サイト |
| 海上自衛隊鹿屋航空基地史料館 | 鹿児島県鹿屋市 | 1993年7月 | https://www.mod.go.jp/msdf/kanoya/toukatu/HPzairyou/1-8siryoukann/1-8siryoukann.html |
| 万世特攻平和祈念館 | 鹿児島県南さつま市 | 1993年5月開館 2021年4月リニューアル |
https://kanko-minamisatsuma.jp/spot/7570/ |
| 知覧特攻平和会館 | 鹿児島県南九州市 | 1987年2月 | https://www.chiran-tokkou.jp/ |
| 十三塚原特攻記念館 | 鹿児島県霧島市 | 1995年8月 | |
| 錦町立人吉海軍航空基地資料館 | 熊本県球磨郡錦町 | 2018年8月 | https://132base.jp/ |
| 菊池飛行場ミュージアム | 熊本県菊池市 | 2014年8月 | https://kikuchikanko.ne.jp/kikuchi_spot_01/hikojo_museum |
| 筑前町立大刀洗平和記念館 | 福岡県朝倉郡筑前町 | 2009年10月 | http://tachiarai-heiwa.jp/ |
| 宇佐市平和ミュージアム | 大分県宇佐市 | 令和9年度 開館予定 | https://fieldmuseum-usa.jp/ |
| 海上自衛隊佐世保史料館 | 長崎県佐世保市 | 1997年3月 | https://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/5_sail_tower/5_sail_tower.html |
寄付のお願い
引き揚げプロジェクトの達成は、私たちの活動の第一歩にすぎません。
機体を引き揚げた後、腐食を止め、未来永劫にその姿を保つための修復と保存処理が待っています。そして最終目標であるミュージアムの設立へ。
この歴史的遺産を後世に遺すために、皆さまのご支援をいただけると幸いです。寄付金の使途やお手続きの詳細は、下記ページをご覧ください。